IoT、M2Mの技術動向

2016年10月12日公開 (2016年10月12日更新)
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1. IoT, M2Mの特徴と関係

家電、産業機械、社会インフラなど様々な「モノ」がインターネットにつながることにより生み出される価値に注目が集まっている。IoT、M2Mは、「モノ」がネットワークに接続されたシステムという点で似ている。類似する用語にCPS1) があり、それらの用語が生まれた背景から、それぞれ着目する観点の違いが理解できる。IoTは、1999年に、マサチューセッツ工科大学のKevin Ashtonが、RFIDを用いたサプライチェーンの分野で用いられたことが最初とされる。当初は、あらゆるモノが、IDにより識別され、インターネットでアクセスされるシステムの価値に注目していた。M2Mは、通信分野で用いられるようになった。本来、通信は人により利用されることが前提であるが、人の関与無しに、機械が自律的に通信を行うような新たな形態を捉えたものである。CPSは、制御の研究分野で用いられ、「モノ」(物理システム)の制御を、サイバーシステム(コンピュータ・ネットワーク)により行うことが浸透してきたことを捉えたものである。このようなことから、CPSは、Internet of Controlled Thingsとも呼ばれる。このように、IoT、M2M、CPSは似たような意味で用いられるが、それぞれ注目する観点が異なっており、その包含関係のイメージは図表1のようになる。

図表1 IoT, CPS, M2Mの包含関係

1608_4-6_1

出典:三菱総合研究所

いずれも、情報や制御信号などのデータが、ネットワークを通じて活用されることで、新たな機能・サービスの創出や従来の機能・サービスの効率化を実現するものである。


1) Cyber Physical Systems

2. IoT, M2Mのトレンド

 (1) IoT、M2Mの市場動向

IoT/M2Mは、あらゆる産業において導入が進みつつあり、また、サプライチェーンのデジタル化や新たなビジネスモデルの創出により、産業間の事業連携が進み産業構造の変革をもたらしている。2015年に発表されたMckinseyの試算2) によると、IoTがもたらす経済効果は、

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